B型肝炎ワクチンについて
B型肝炎とは?
- B型肝炎ウイルスの感染による肝臓の病気です。
- このウイルスは、体に入ると急性肝炎を起こし、長く肝臓にすみついて、将来、慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんなどを起こす危険性があります。
B型肝炎に感染している人はどのくらいいるのですか?
- 約130〜150万人がかかっているといわれています。
- 毎年、約2万人がかかります。
- 中には、すでにかかっているのに、気づいていない人もいます。
B型肝炎はどうやって感染するのですか?
- 非常に感染力が強いウイルスです。
- 感染経路は、B型肝炎を持ったお母さんから分娩の時に子どもにうつったり(母子感染)、お父さん、家族や友人からうつったり(水平感染)することが知られています。
- しかし、子どもの場合は、感染源がはっきりしないこともあります。
父子感染もあるの?
- はい。お母さんは妊娠中にB型肝炎ウイルスの検査をしますが、お父さんは検査をする機会が少ないです。是非お父さんも検査を受けてみて下さい。
B型肝炎はワクチンで予防
- B型肝炎を予防するということは、肝臓がんを予防することにもなります。B型肝炎ワクチンは、世界で初めてのがん予防ワクチンです。
- このワクチンは任意予防接種のワクチンのため、費用がかかります。ただし、お母さんがウイルスを持っている場合に限り、母子感染予防として健康保険を使って無料で接種できます。
- 接種はどの年齢からも開始できますが、母子感染以外では感染経路が不明なことが多いですから、早めのワクチン接種を検討して下さい。
- 生後2か月以降に3回、1回目と2回目は4週間隔で、3回目は1回目から20〜24週間隔が目安です。ほかの定期予防接種との同時接種も可能です。
- ワクチンの効果は10〜20年です。10〜20年毎に追加接種した方がよいという考えもあります。
- 今後は定期接種になる見込みですが、定期化を待って接種時期を遅らせないでください。