インフルエンザ対策
インフルエンザが流行してきました。インフルエンザは感染力が非常に強いため、流行が始まると短期間に多くの人へ感染が広がります。
(1) どんな病気?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
普通の風邪と違い、インフルエンザにかかると急に高熱が出て、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状がひどくなります。
赤ちゃんなら機嫌も悪く、グッタリしてしまいます。
そして、肺炎や中耳炎を合併しやすいので注意が必要です。まれにはインフルエンザ脳症を起こすこともあります。
(2)予防
予防する有効な方法として、以下が挙げられます。
- マスク、うがい、手洗いが大切です。
- ワクチン接種も有効です。ワクチン接種は、お子さんだけではなく、周りすべての人が接種しないと、十分な感染予防になりません。お子さんが予防接種するときは、お母さんをはじめ、家族全員での接種が必要です。
- 空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って湿度50%を保ってください。
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日頃から心がけましょう。
- インフルエンザが流行してきたら、人ごみや繁華街への出かけるのは控えましょう。
(3)迅速診断と早期治療
インフルエンザかどうかは、検査キットを使って10分くらいで診断することができます。ただし、発熱後12時間以内だと検査しても陰性のことが多いので、次の日にもう一度検査することもあります。
インフルエンザとわかり、早期に治療すると、翌日には半数の人が平熱に、その次の日には80%以上の人が平熱になります。しかし、熱が下がっても、指示通りに薬を服用することが大切です。
(4)インフルエンザに伴う異常行動
インフルエンザにかかったら、インフルエンザの薬で治療した場合も、また治療していない場合でも、
- 急に走り出す
- 部屋から飛び出そうとする
- ウロウロと歩き回る
などの異常行動を起こすおそれがあります。少なくとも2日間はお子さんが一人にならないように配慮してください。