どんな病気
　RSウイルスによる呼吸器の感染症です。２歳までにはほぼ１００％の子どもが少なくとも一回は感染すると言われています。その後、何度も繰り返しかかります。

どんな症状
　発熱、鼻水、咳など、風邪に似た症状で始まります。多くは軽く済みますが、重くなる場合には、炎症が気管支の奥まで広がり、しだいに、咳がひどくなり、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」と苦しそうな息になってきます。普通は数日で良くなりますが、重くなったときは入院して酸素吸入が必要になることもあります。
　特に、生後６か月以内の赤ちゃんや、心臓や肺に基礎疾患がある子どもたちは重症化しやすいので注意が必要です。

治療　
　特効薬はありません。症状を楽にする治療を行います。気管支を広げる薬を吸入することもあります。呼吸状態がそれほど悪くなければ、炎症を抑える薬のほか、気管支を広げる薬を飲み、自宅で静かに過ごしてください。

こんな時はもう一度診察を
• 息苦しそう
• 顔色が良くない
• 水分が飲めない
• 高熱が続く

<< 一覧へ戻る