乳幼児突然死症候群から赤ちゃんを守りましょう
1 どんな病気
乳幼児突然死症候群は、英語でSudden Infant Death Syndrome(SIDS)と言います。それまで元気に育っていた赤ちゃんが、事故や窒息でなく眠っている間に亡くなってしまう病気です。
2 原因
原因はまだよくわかっていません。
3 頻度
日本では、およそ6000〜7000人に1人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっていると推定されています。年々減少傾向にはありますが、平成23年には全国で148人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。乳児の死亡原因の第3位となっています。
4 かかりやすい年齢
かわいい盛りの生後2か月から6か月に多く、まれに1歳以上でも起こることがあります。
5 予防するには
次の3つを守ることで、発症の可能性を小さくできることが、これまでの研究で明らかになっています。
① うつぶせ寝は避ける
・うつぶせ寝が、あおむけ寝に比べSIDSの発症率が高いという研究結果がでています。
・赤ちゃんの顔が見える「あおむけ」に寝かせるようにしましょう。
・また、赤ちゃんをなるべく1人にしないことや、寝かせ方に対する配慮してください。窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことになります。
② たばこは吸わない
・たばこは、SIDS発症の大きな危険因子です。
・妊婦さん自身が吸わないことはもちろんですが、妊婦さんや赤ちゃんのそばで吸うこともよくありません。身近な人の理解が大切です。妊娠したらたばこはやめましょう。
③ できるだけ母乳で育てる
・母乳で育てられている赤ちゃんは、人工乳で育てられている赤ちゃんと比べてSIDSが起こりにくいといわれています。
・人工乳がSIDSを引き起こすわけではありませんが、できるだけ母乳で育てるようにしましょう。
6 最後に
子育てに関し必要以上に不安を抱くことありません。今回の話を参考に日頃の子育てを再確認していただき、あとはおおらかな気持ちで子育てしましょう。