インフルエンザ対策
インフルエンザ対策
日本ではインフルエンザに、毎年約10人に1人は感染すると言われています。今季はすでにインフルエンザの流行が始まっています。今までのところA香港型の感染者が多いようです。
(1)普通の風邪とインフルエンザとはどう違うのですか?
風邪とインフルエンザはどちらもウイルスが原因です。普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻水、くしゃみや咳などの局所の症状が中心です。発熱もインフルエンザほど高くなく、重くなることはあまりありません。
一方、インフルエンザでは、急に高熱が出て、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が強く現れます。 赤ちゃんなら機嫌も悪く、グッタリしてしまいます。 そして、まれに急性脳症を起こすなど重くなることがあります。インフルエンザは感染力が非常に強いため、流行が始まると短期間に多くの人へ感染が広がります。
(2)インフルエンザにかからないためにはどうすればよいのでしょうか?
- 流行前のワクチン接種
ワクチン接種は、お子さんだけではなく、周りすべての人が接種しないと、十分な感染予防になりません。お子さんが予防接種するときは、お母さんをはじめ、家族全員での接種が必要です。
- 咳エチケット
咳やくしゃみを他の人に向けてしないでください。咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをしてください。手のひらで咳やくしゃみを受け止めたときはすぐに手を洗ってください。
- 手洗いが大切
- 適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って湿度50%を保ってください。
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
- 人ごみや繁華街への出かけるのは控える
(3)迅速診断と早期治療について
インフルエンザかどうかは、検査キットを使って10分くらいで診断することができます。ただし、発熱後12時間以内だと検査しても陰性のことが多いので、次の日にもう一度検査することもあります。
インフルエンザとわかり、早期に治療すると、翌日には半数の人が平熱に、その次の日には80%以上の人が平熱になります。しかし、熱が下がっても、指示通りに薬を服用することが大切です。
(4)インフルエンザに伴う異常行動について
インフルエンザにかかったら、インフルエンザの薬で治療した場合も、また治療していない場合でも、
- 急に走り出す
- 部屋から飛び出そうとする
- ウロウロと歩き回る
などの異常行動を起こすおそれがあります。少なくとも2日間はお子さんが一人にならないように配慮してください。