熱が出たときのホームケア
子どもたちはよく熱を出します。急に、熱が出るとお母さんはとても不安な気持ちになりますが、大丈夫ですから、落ち着いて対処しましょう。
正しいホームケア(6つのポイント)
- 熱の出始めは体を温めます。
熱の出始めは、寒けがして手足が冷たくなります。1枚多く着せたり、かけたりして、体を温めて下さい。
- 汗をかきはじめたら、涼しくさせます。
熱が上がりきったら、体は熱くなります。薄着にさせたり、布団を1枚減らします。
水枕や冷たいタオルなどで冷やしたり、冷却剤をおでこに貼るのも気持ちがいいでしょう。でも冷やしてもあまり熱は下がりません。お子さんが嫌がるときは無理に冷やさなくてもいいです。
- 水分は少しずつ、こまめに与えましょう。
熱が出ると大量の汗をかくので、体から水分が失われていきます。水分補給がとても大切です。母乳、ミルク、麦茶、果汁、あるいはオーエスワン、アクアライトORSなどを与えましょう。
このとき、一気にたくさん飲ませると、吐くことがあります。少しずつを、何回にも分けて飲ませます。
長い間眠っているときは、汗や尿で水分が失われています。途中で目を覚ましたら、水分を飲ませて下さい。
- 解熱剤に頼りすぎないようにして下さい。
熱が出るとお母さんは不安になって、解熱剤に頼りたくなる気持ちはよくわかりますが、高熱のために脳がおかしくなることはないので安心して下さい。
病原体が体に入ってくると、その病原体をやっつけようとしてお子さんが熱を出しています。体温を上げることで、病原体の力を弱めています。解熱剤をむやみに使うと、病原体と闘う力が弱くなって、病気が長引くことになります。
しかし、熱が38.5度以上で辛そうにしていたら解熱剤を使ってもいいです。一度使ったら、次に使うのは、6時間以上あけましょう。
- 機嫌が良ければお風呂に入れてもいいでしょう。
もちろん、熱が辛いときは、お風呂はひかえます。熱が一旦下がったときに、汗をさっと流してあげると、気持ちがいいと思います。
- 食事は普段と同じでもいいでしょう。
ただし、下痢になっているときは、普段より消化の良いものを与えます。